平成17年11月20日アワビの開口  

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 本日、たまたま、休みの日と重なったので、アワビはどうやって収穫されるのか、広田湾漁協の場合の開口風景を紹介したいと思います。

 お気軽に読んでくださいな♪

 今日は、画像はあまりないですが、何度か開口に出かけたら、写真を追加します。

アワビ獲り日記
11月20日(日)

 本日の開口は午前7:30〜午前10:00までの3時間の漁です。

 今年初の第1回目の開口となります。

 本組合員は今年の開口が終わるまで(数に限りがあります)、準組合員は2回まで開口に参加できます。

 今朝は4:30には起きて、朝食を作って・・・といっても温めただけですが、私の場合食べないと絶対に酔います。

 午前6:00には出航します。

 みんなスピードを出すので引き波の上を走る羽目になり、揺れること揺れること。

 アワビの開口は開口時間になるまでは、ウニ漁と違って、箱メガネでのぞいて捜すことは禁止されています。

 船の上から水面を見て、アワビは、いるかなあぐらいしか・・・見えるわけないよねぇ〜。


 今日のポイントです。

 地元の人には、よくわかってしまうポイントなので、あえては説明いたしません。

 ここにあると教えているようなものだから、「写真はとってもいいけど場所はかくなよ〜。」と父親。

 開口時間まで、まだ時間があり、他の漁師さんたちとお話をします。

 波のある岩と岩の間に止まっている漁師さんもいて・・・見てて、あぶね〜な〜。

 今日は・・・今日だけではありませんが、とにかく寒いです。

 家を出てくるとき気温が1℃でした。

 海の上は、もっと寒いです。

 スキータイツ、ズボンをはいて、トレーナーの下にロングTシャツを着て、さらにTシャツを着て、フリースを着て、毛糸の帽子をかぶって・・・レインジャケットを着て・・・それでも寒いです。

 海水は15℃ぐらいでしょうか。海水の方があったか〜いです。

 今日行った場所は、隣の船まで2mというくらい密集していました。

 日曜日に開口があるのは珍しいです。

 そのためかいつも降りてこない漁師さんもおり、漁港はデパートのバーゲン売り場のように混んでいました。

 船を出すときも漁港内は密集しているので引き波を立てないように注意します。

 
 これが、アワビを捕る道具です。

 こちらの広田湾漁協では、この1本カギしか認められていません。

 深い場合に備えて延長竿もあります。

 短いので2〜3m。

 長いので5mぐらいあります。

 ウニと違って1本カギで身を傷つけないように引っぱがしてとります。

 ウニと違って難しいですよ。

 はがしたアワビを船まで持ってくる間に竿を途中で止めると、簡単に落ちていきます。

 落ちたアワビが岩の間に落ちていったら、諦めるしかありません。

 運よくいい場所に落ちたアワビは殻の端をうまく引っ掛けてとりますが、これがなかなか難しいんです。

 身を傷つける確率が大きいので、一発で取らないと価値が下がってしまいます。

 これは11月27日の画像です。

 朝6:00には出発したので、2隻しか居ませんでした。

 一時間も時間があるので、自分の使うカギや道具類を整理します。

 エレキモーターをバッテリーにつないで動かしたらハンドルをひねると動くはずのプロペラが動かなくて故障していました・・・。

 細かい操作ができなくて、大変でした。

 開始まであと15分というところで同じ場所に30隻以上の船が寄っていました。


 太陽が上がってきました。

 さあ、まもなく開口の開始です。

11月20日の写真


12月12日の写真
 これが「箱メガネ」です。

 ほかの漁師さんには「カガミ」という人もいます。

 ちなみにこれは、私専用です。

 ガラスの部分を下にすると割れてしまうので、このように横にします。

 一個おいくらだと思います?1万円弱の道具なんですよ。高いねえ。

 使い方は、人それぞれで、木のふちを歯でかんで見る人もいるし、私みたいに歯があまり丈夫でない人は手で持って使う人もいます。

 (写真はウニ獲りと同じです。)

 ちょっと見づらい写真ですが、こんな風景です。

 移動したときの写真ですが、引き波を立てないようにゆっくり走ります。

 引き波をたてるとお分かりのとおり、波で箱メガネを加えている人たちの歯を痛めますし、獲りたいのに波で揺れて収穫作業ができないということになります。

 今日は日曜日ということもあって高校生や中学生のお兄さんたちもがんばってましたよ。

 おっ、若いねぇ〜ちゃんもいる・・・ちょっとがんばらなくちゃ。


 
 本日の収穫です。私は16個でした。去年は倍ぐらい獲ったんですけど・・・。あんまりなかったなあ・・・・・・・・・・(^o^;)

陸に上がったら、やっぱり上には上がいるようで、すごい収穫の方もいました。

 お〜し、次はもっと取れるように修行だ〜。

 漁港に着いたら、受付のおね〜さん?おばさ・・・ん?失礼。

 どこで捕ってきたか(区域番号があります。

 どこどこ地域は何番って感じで。)番号を言ってメモをもらいます。

 漁協の方たちが収穫したアワビを計量するので並んで待っています。

 人気のラーメン屋かと思うぐらいずら〜っと並んでいました。

 たいてい、この待つ係は漁師の奥様が多くて、「どこで捕ってきたの?いっぱい獲ったね?寒かったべ?よくやるごど・・・などなど。」お話を楽しんでいます。

 獲ってきた本人たちは、船を陸にあげたり、カギを片付けたりと大忙しです。

 計量の番です。良いアワビ、傷アワビ、痩せアワビ等に分けていきます。小さいのは海に再び帰っていただきます。

12月12日、開口時間前に休んでいたらイワシが泳いでいました。

サビキ釣り仕掛けを持ってくればよかったですね。

 12月12日、箱メガネをのぞいていたらなんだか大きな物体が・・・大型クラゲでした。

 写真だと小さく見えますが、かさの大きさは1m近くありました。

 気持ち悪いぐらい大きいです。

うちのおやじさんです。

 オレンジ色が好きで、おしゃれしているわけではありません。

 海に落ちても見つけやすい色なんだそうです。

アワビを取っている間は気温が低く、水温は温かいので手を水につけていられるのですが、手を水面から出すと・・・かえって冷たい風のため寒痛いので、まるで、ぬるいお風呂に入ったような気分になります。

つまり、出るに出られないぬるさという感じです。

 開口終わりごろ9時すぎから雨が降ってきて、それが首筋に当るため冷たいのなんのって。

 父親もカギを出し入れするのに私の頭の上を通すもんだから、ドリフターズの歌じゃないけど、水滴がぽたりと頭や、首筋に・・・「おぉぉぉっ、しゃっこいぃぃぃぃ(冷たぃぃぃぃぃぃ。)」

        ( ̄〇 ̄;)

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