ヒラメには回遊する固体と、居付き型がいるようです。
イワシ、サンマ、コウナゴの群れを追って東北南部や房総半島周辺まで南下する固体や私が聞いた話で岩手県からタグをつけたヒラメが福島県沖で上がった個体の例がありました。
断定はできませんが、産卵期になれば、居付き型と回遊型が混ざって釣れるようです。
また、シーズン初めや終盤は居付き型が多いと思われます。
〜ヒラメの生息域について〜
ヒラメの生息域は非常に幅広く、水深のない極浅サーフから水深200mにも及ぶ大陸棚全域を住処としています。
生後間もない稚魚期やソゲクラスまでの幼魚期は岸よりや内湾の浅いエリアを中心に分布しますが、成長とともに深みへと住処を移していきます。
成魚となると、通常は水深100m〜200mの海域に生息しますが、産卵期になると水深20m〜50m前後の海域へと集結して産卵活動を行います。
中層を遊泳しながらイカ類や魚類を捕らえることも多いようです。
一般に水深が深くなると水温も低下しますが、ヒラメの場合は約10℃〜25℃と広い適水温域を有することが知られていますので季節・状況に応じて縦横無尽に行き来していると考えられます。
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