本日、たまたま、休みの日と重なったので、ウニはどうやって収穫されるのか、広田湾漁協の場合の開口風景を紹介したいと思います。
お気軽に読んでくださいな♪
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ウニ獲り日記 |
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6月23日(木)
本日の開口は午前6:30〜午前8:00までの1時間30分の漁です。
今日で2回目の開口となります。
本組合員は今年の開口が終わるまで、準組合員は5回まで開口に参加できます。
今朝は4:30には起きて、遊歩道を散歩し、ウォーミングUPしました。
起きてすぐ出航だと、体がだるくて、稼げません。
父親が殺菌海水を漁協に取りに行ったり、朝食を食べたりして準備します。
午前5:30には出航します。
なぜなら
○私の船はパワーがないため写真のように、どんどん置いていかれるので、ポイントに着くまでには他の船に入られてしまいます。
少しでもウニがいっぱい居る場所を取る為、早く出発します。
○ポイントに着いたらウニの居る場所を探します。
今年は、去年以上に海藻や水草が多いです。
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今日のポイントです。
地元の人には、よくわかってしまうポイントなので、あえては説明いたしません。
ここにあると教えているようなものだから、「写真はとってもいいけど場所はかくなよ〜。」と父親。
開口時間まで、まだ時間があり、他の漁師さんたちとお話をします。
私の目の前の船の親父さん「カゼ(ウニのこと)獲りにカメラもって来る人もめずらしいな〜。
そんな、ちっちぇカメラで大丈夫か?」と心配してくれながらも、記念写真を撮りました。
隣の船に
「あんまり、白い岩が少ないから、おまえあっちに行けよ〜。」
「オレが最初に来たんだからおまえが行けよ〜。」
なんて近所同士の笑い話をしています。
けっしてケンカではございませんので。
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これが、ウニを捕る道具です。
こちらの広田湾漁協では、この2本カギしか認められていません。
深い場合に備えて延長竿もあります。
短いので2〜3m。
長いので5mぐらいあります。 |
これが「箱メガネ」です。
ほかの漁師さんには「カガミ」という人もいます。
ちなみにこれは、私専用です。
ガラスの部分を下にすると割れてしまうので、このように横にします。
一個おいくらだと思います?
1万円弱の道具なんですよ。
高いねえ。
使い方は、人それぞれで、木のふちを歯でかんで見る人もいるし、私みたいに歯があまり丈夫でない人は手で持って使う人もいます。
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漁師さんたちと話をしている間に、ぞくぞくと船が入ってきます。
あっ、近所の親父さんもいる〜。
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この写真は、箱メガネからのぞいた画像です。
見えづらいかも知れませんが、左半分の白い部分に黒い点々が見えるでしょ?
それが、ほぼ全部ウニです。
このようにうっすらしか見えないところからウニをとる人は本当に上手な人です。
私は、こんなにあるのに少ししか獲れませんでした。
潮の流れが早いため、竿がまっすぐ入っていかなかったり、岩の隙間にカギが入っていかなかったりしてぜんぜんダメでした。
箱メガネに反射した私の顔まで写ってしまいましたね。♪
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時間ぎりぎりになると、もうこんなに船が来ていました。
みなさん、どこにいっぱい、いるかわかっているんですね。
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「さあ、サイレンなったぞ!」
ウニ獲り開始だとエレキモーターを動かして、父親が目視にて白い岩を目指します。
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「写真は撮るなよ〜。」
なんて言って結局、ウニを獲る風景を撮らせてくれました。
こんな風に獲るんですよ♪
これが結構つらいんですよ。
年寄りには・・・。「腰が痛てえ。」なんだかんだ言って私の倍の倍以上獲っています。
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時間までもう少し、他の船も一個でも多く獲りたいので、急ピッチで竿を上げ下げしています。
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本日の釣果というか収穫です。
去年の半分ぐらいかな。
ちなみに私の収穫は去年最高172個獲ったのに今日は10分の1の18個・・・。
おいおいなんで〜?
ちなみに今日のコマセを撒いた回数(船酔いのこと)10回以上・・・。
収穫より撒いた数のほうが多かったかも。
釣りだと酔わないんですけどねぇ〜(^^;)
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操船しているのは父親。
せっかくホームページに載せるならとこんな危ないところを走ってくれます。
船幅ギリギリです。
おっかない(怖い)ので通り過ぎてからハイ、チーズ。
よく通るなあ。
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さて、ウニは獲ってからも大変なんです。
家に持っていってから剥き身作業が待っています。
この剥き身作業、食中毒防止のため、炎天下はもちろん、身には素手で触らないように気をつけています。
手洗いをきちんと済ませ、消毒したピンセット、スプーンで取っています。
また、水は殺菌海水を使用、水温は10℃以下で管理が必要です。
まずは、殻を割ります。
みなさんはウニは割れば黄色い身だけだとお思いでしょうか。
いえいえ、じつは袋状の内臓もあるので、それをきれいに取り除かないとあの黄金色に輝く身にはたどりつけないのです。
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スプーンで身を取った後は、ピンセットで殻から取り除けなかった残りの内臓をきれいに取り除いていきます。
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ピンセットで内臓を取っている風景です。
この手間暇かけて、身を傷つけないように、丁寧に取っていきます。
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剥き身作業が終わったばかりのウニです。
どうです?
黄金色に輝く海の宝石ですよ。
色、形を選別されたウニは漁協に納められます。
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